犬の皮膚病がなかなか治らない場合には、薬やシャンプーなどの治療内容が症状合っていない場合や、他にも病変を引き起こしている原因が潜んでいる可能性があります。


犬の皮膚病
犬の皮膚病に

なかなか治り難い犬の皮膚病

 

一見すると、アレルギーやアトピーの皮膚症状のように見え、皮膚が乾燥しがちになり、フケの量が多い場合にも、実は疥癬(かいせん)という寄生虫感染が原因になっている場合があります。

 

疥癬は、疥癬虫と呼ばれるとても小さなダニの一種が、皮膚に寄生する事によって起こる感染症です。


ヒゼンダニと呼ばれる場合もあります。

 

疥癬虫は、体の大きさが0.4mm程と言われており、肉眼で確認する事はできません。

 

皮膚病の中では、アレルギーやアトピーの症状とよく似ているため、間違われやすいですが、アレルギー反応を抑制するステロイド剤などの薬を使用すると、皮膚の抵抗力が低下して、ますます疥癬虫が活発に繁殖しやすくなりますので、どんどん症状が悪化していきます。

 

もともと疥癬は、駆虫薬や薬浴などで成虫は駆除できても、その卵までは駆除できない事が多いため、しつこく再発を繰り返す事も多い傾向にあります。

 

そのため、適切な治療を行っていても、免疫力の弱い子犬や老犬、皮膚が弱い体質の犬は、なかなか治り難い場合多いものです。

 

その上、さらに間違った治療法を行うと、さらに悪化して治りにくくなってしまいます。

 

時には、アレルギー体質であり、皮膚が傷付いて弱くなっている上に、疥癬にかかっているケースもあります。


寄生虫感染があるまま、アレルギーの治療を行っていても、治療効果が得られる事はほとんどありませんので、まずは寄生虫の駆除をしっかりと行い、皮膚の保護にも配慮しながら適切な皮膚治療を行う必要があります。

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